どれだけ仲の良い関係でも夫婦喧嘩をしたことがないというご家庭は珍しいのではないでしょうか?
夫婦喧嘩をしても、すぐに仲直りできればいいのですが、もし子どもの前でも頻繁に口喧嘩をするようになっていたら要注意です。
子供は小さくてもパパとママのことを見ていて、二人が喧嘩をしていることで不安に感じ、ストレスを感じてしまいます。
それが後々にも悪影響を与えることにもなりかねませんし、やっぱりパパ、ママ、子ども家族みんなで仲良く暮らしたいものです。
今回は「夫婦喧嘩が子どもにどんなストレスを与えてしまっているのか?」を知り、たとえ夫婦喧嘩があったとしても子どものことを第一に考えて配慮していきましょう。という内容でお伝えしていこうと思います。
夫婦喧嘩が子どもに与える影響
夫婦喧嘩を子どもに見せることによって子どもに与える影響は、子どもにストレスを与え肉体的にも精神的にも影響があるといわれています。
ここではそれぞれ子どもにとってどんな良くないことが起こるのかを見ていきましょう。
子どもの肉体的影響
夫婦喧嘩を見てしまった子どもへの肉体的な影響として、子どもの成長が遅れてしまうという恐ろしいことがあるといわれています。
具体的には脳が委縮してしまったり、身長が伸びないといったようなことです。
繰り返される夫婦喧嘩を見ることで、脳の視覚野が委縮し記憶力が低下してしまうといったデータもありますし、海馬や偏桃体とよばれる場所にも異常をきたして怒りや不安をコントロールできなくなってしまいます。
身長が伸びないというのは、成長ホルモンが関係しています。
子どもが日々成長していくのは成長ホルモンが分泌しているからですが、この成長ホルモンは寝てる時に多く分泌されます。よく「寝る子は育つ」といわれているのはそういうことなんですね。
パパとママの夫婦喧嘩を見ることによって大きなストレスを感じて寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。その結果として子どもの成長が阻害され、身長が伸びないということにつながります。
また口喧嘩による影響よりも暴力を伴う喧嘩だと、その影響の大きさは計り知れないほどに大きなものとなってしまいます。
子どもの精神的影響
夫婦喧嘩を見てしまった子どもに対する精神的な影響として、PTSDが挙げられます。
PTSDは最近よく耳にするようになった言葉なので、聞いたこともある方もいると思います。
PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」といって、ショッキングな場面を見た後にそれが何度も蘇ってしまい、恐怖や緊張、幻覚などに悩まされるという精神疾患です。
このPTSDは時間が経てば自然に治るものではなく、また時間が経ってからこそ影響が現れることも珍しくありません。
子どもの頃は何の影響がなかったとしても、大人になってからPTSDを発症しその後の人生に苦しむといったケースもあるのです。
そして「子は親の姿を見て育つ」ものです。
日常的に夫婦喧嘩を見ながら育った子どもは、ある種これが当たり前のことなんだと思って、暴力的な子どもに育ってしまうことも考えられます。
また子どもが成長して結婚したあとには、同じように喧嘩の絶えない家庭になってしまうかもしれません。
夫婦喧嘩を日常的に行っている家庭の子どもは一生その影響に苦しむかもしれないのです。
もし子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったらどうする?
もし子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまったら、そのまま何もせずにいるのではなくきちんとケアをすることがとても重要です。
仲直りした姿をきちんと見せることで、子どもを安心させてください。
子どもを安心させること!
仲直りした姿をきちんと見せること!
喧嘩をした後でなかなか難しい時もあるかもしれませんが、ケアはなるべく早い方がいいです。
お互いに納得がいかないこともあるかもしれませんが、子どもを第一に考えて子どもの前では二人で「大きな声を出してごめんね。びっくりしたね。」「もう大丈夫だよ。」とまずは仲直りの姿勢を見せて子どもを安心させることがなによりも大事です。
こうして無理矢理にでも仲直りの姿勢を取る事は、その後の本当の仲直りが早くなるといった良い効果もあるので、ぜひ二人の決め事として、子どもの前で夫婦喧嘩を見せてしまったらすぐに仲直り。と約束しておくといいですね!
まとめ
夫婦喧嘩が子どもに与えるストレスによって起こる悪影響についてお伝えしてきました。
普段仲がよくても夫婦喧嘩は些細なことから発展してしまい、子どもの前でもついやってしまうことはあります。
ある意味、夫婦喧嘩は仕方ないもので完全に防ぐことができないものとして捉え、では子どものためにやってしまったことをどうやってケアしていくのかということに気を付けていきたいものです。
夫婦喧嘩を子どもに見せてしまったら謝り、仲の良い姿をみせてあげるなど二人で協力していきましょう。